The Heritage Foundation

Japanese Newsletter

April 11, 2013

April 11, 2013 | Japanese Newsletter on

デミント新所長誕生

どこの組織でも創業社長の引退は、その組織にとっては、将来にまたがる最大のイベントにあたる。ここヘリテージ財団はまさにその時を迎えている。40 年前にヘリテージ財団を創設したエド・フルナーが引退し、2年間の所長選考過程を経て、今週からジム・デミント所長が誕生した。

どこの組織でも創業社長の引退は、その組織にとっては、将来にまたがる最大のイベントにあたる。

ここヘリテージ財団はまさにその時を迎えている。

40 年前にヘリテージ財団を創設したエド・フルナーが引退し、2年間の所長選考過程を経て、今週からジム・デミント所長が誕生した。

滑り出しはかなり好調だ。今年に入って、ヘリテージ財団内には、新しい所長の方針はどうなるのだろう、という懸念はあちこちで聞こえていた。経営がスムースに行われるようにデミント所長は上院議員を辞任し1月からヘリテージ財団に通っていた。その間、スタッフの会議にも出席し、私たちスタッフの質問に自ら答えていた。

そういった直接対話が行われてきたこともあり、最近では将来に対する不安は全く耳に入ってこなくなっていた。

今回は、デミント所長の人となりを少し紹介したい。

風貌とその経歴からは、想像がつかないが、かなり、面白そうな人である。月曜日の朝、全員会議が行われ、デミント所長が挨拶をした。その際、登場前に流れた映像は、夜の人気情報番組デービット・レターマン・ショーのパクリであった。

まずは、デービッド・レターマンがデミント所長がヘリテージ財団の所長になった「10の理由」という映像が流れる。そしてデミント所長が登場し答えていく。会場は大笑いで包まれる。

例えば「これからこそ上院に本当の影響を与えられるようになる。」「もはや上院議員としてヘリテージ財団の議員投票評価を気にしなくていい」という政策的意味合いのものから、「ヘリテージ・ネクタイがあるからもうネクタイ選びにもう悩まなくても良い」「チキンフィレサンドをたくさん食べられる」「無料ソーダ」というヘリテージ文化を表現したものまで幅広い。

ヘリテージ財団では、強力なサポーターであるフライド・チキン会社のチキンサンドをケータリングでよく使っている。また、公共の場で話すヘリテージ関係者のネクタイをよく見るとヘリテージのトレードマークの自由の鐘をモチーフにしたネクタイをしていることが多い。

ビデオが終わってデミント所長が登場した。第一声は「私は面白い人間ではないけれど、ビデオは面白く出来ていたね」と語り会場は再度笑いで包まれた。

その後は、ヘリテージ財団という組織の影響力の大きさとそれを経営していくことへの思いを語っていた。

デミントは、「まさに今こそ、ヘリテージ財団は保守を基盤とする活動と自由市場という考え方でより良い解決策を提示すべき時だ。リベラルの考え方は問題を解決できないことを知らしめよう」と穏やかに語った。

デミント所長は、上院議員の経歴を生かし、彼しか出来ない所長を目指す、としたうえで、人、つまりヘリテージで働く人々の力がもっとも重要だ、と話した。

ちなみに、この日の夕方、新所長部屋でオープンハウスがあった。所長室はデミント新所長使用にリニューアルされたのでお披露目である。その時に、簡単なお菓子も用意された。

キャピトルの丘

デミント所長が全員会議を行った日の早朝に、イギリスのマーガレット・サッチャー元首相が亡くなったニュースが流れた。

ヘリテージ財団は、レーガン大統領とともにサッチャー首相とも関係が深い。全員会議は、サッチャ首相への黙祷と弔辞から始まった。

弔辞で驚いたことがあった。

ヘリテージ財団にはサッチャーセンターという部署があり、それは、サッチャー首相の意向で作られたという。

サッチャーセンターの部長、ナイル・ガーディナー博士は「サッチャー首相は、国際問題を考える際に、ロンドンよりもここワシントンDCで議論することを必要だと考えた」と語っていた。

今週、エド・フルナー元所長がヘリテージ財団をどうやって構築してきたかを記した「Leading the way」という本のフォーラムが行なわれた。その際も、サッチャー首相とレーガン大統領の出会いの話をしていた。2人はレーガン大統領が大統領になる前から会っており、そのときから、一緒にいつか仕事をしたいと思っていたと、著者のリー・エドワード博士は明かしていた。

ヘリテージ財団は、サッチャー・レーガン時代以降、大きな役割を担ってきた。

About the Author

Kumi Yokoe, Ph.D. Senior Visiting Fellow, Japan
Asian Studies Center