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Japanese Newsletter

September 12, 2013

September 12, 2013 | Japanese Newsletter on

Obama's Speech on Syria

オバマ大統領のシリア演説

ヘリテージ財団にいる醍醐味の1つは、オバマ大統領が特別な演説をプライムタイムに行った時の翌日だ。

国際関係にかかわるヘリテージの研究者がメールでその内容を議論するからだ。

9月4日午後9時オバマ大統領は武力攻撃の準備はするが、当面、外交努力を行ういう武力行使についての方向転換を表明する国民向け演説を行い、ほぼ大手メディアはその模様を生放送で中継した。

今回のオバマ大統領のシリアについての態度は曖昧続きだった。武力行使に踏み切ると拳を振り上げたが、イギリス議会が武力行使を否決しイギリスが足並みをそろえられないことがわかると、突如として、武力行使の決定を議会に諮ると方向転換した。その後、議会に武力行使を認めさせるロビー活動に専念するかと思われていたが、突如としてロシアが掲げた外交努力案に乗り、国民向けの演説を行った。

武力行使についての方向転換は珍しいだけに、火曜日の演説も歯切れが悪かった。そのため、ワシントンで最も読まれている政治新聞のPoliticoはオバマ大統領の演説が終わるや、演説を重要な文章を取り出し、その意味と意訳を掲載した。

ヘリテージ財団の国際研究チームはPoliticoでも取り上げられた文章の意味をめぐって朝からメールが飛び交った。

オバマ大統領は「右側の友達よ、君たちはアメリカの軍事力の必要性を理解してきたように、その姿勢に立ち返って欲しい。」と語った。Politicoはオバマ大統領が言いたいこととして、「うそつき共和党、君たちは今、武力行使に反対するが、今までは賛成していただろう」そして、意訳として「ホワイトハウスは議会の賛同は難しいことを知っている」とした。

ヘリテージ財団の研究員によると、右側の友達よ、として共和党を非難した後に、オバマ大統領は「左側の友達よ」と呼びかけ、「痛みに苦しむ子供とまだベッドで治療を受ける子供を考え自由と威厳の立場に立ち返ってほしい。」と民主党も同時に批判していた。

つまり、オバマ大統領は共和党も味方のはずの民主党も賛同してくれないことを批判し、そして「賛同は難しい」と武力行使ができない理由を自分ではなく議会のせいにしたということである。

実はヘリテージ財団は1996年にアメリカが武力行使に踏み切る場合の5つの条件をすでに提示している。

1 軍事介入は、アメリカの国益を守るため行わなければならない。

2軍事介入は、アメリカ国内を危険にさらすべきではない。

3 軍事介入は、はっきりと定義され、決定的で成功が可能で、持続可能でなければならない。

4軍事介入は、議会と世論の後押しがなければならない。

5軍事行動は、成功する状況が用意されていなければならない。

ヘリテージ財団は、オバマ大統領が乗ったロシアの案の可能性についての懸念している。

 

キャピトルの丘

今週の火曜日、保守派ブロガーを集めた非公開イベントに、その夜からCNNのクロスファイヤーに出演する保守派の論客S.E. Cuppが登場した。

テレビの論客がこうして宣伝にシンクタンクに来て話をすることは興味深いので、簡単に紹介したい。

クロスファイアーは1982年から2005年まで続いた人気番組で、今回、りニューアルして再開された。2人のリベラル論客と2人の保守論客の4人の論客が交互に出演し、Cuppはその一人である。

CNNはリベラルな番組と言われているが、その番組に保守派の論客として出演することの意義をS.E Cuppは語った。

最大の理由は、もちろん、リベラルな議論の中にこそ保守的な考えをきちんと伝えることが大事であると語った。

そのとき彼女は経歴も披露した。リベラルな町ボストンで生まれ育ち、コーネル大学、ニューヨーク大学の大学院とこれまたリベラルで知られる学校で学び、ニューヨークタイムスで8年間、働いた。

Cuppは、周囲に保守は誰もいないのに、彼女は保守思想を信じるようになったという。

この経歴だからこそ、CNNのクロスファイアーに出演することが大事だと語っていた。

Cuppは、保守論客として、現在の保守はお互いを評価することをやめ、保守のコミュニケーションの有効性について評価すべきである、と語った。彼女は、保守思想を広めることが私の役割であると語り、2016年の中間選挙は保守に勝機はあるとした。

  ちなみに新旧クロスファイアーの違いは、SNSの利用に重きを置いている、ということという。

About the Author

Kumi Yokoe, Ph.D. Senior Visiting Fellow, Japan
Asian Studies Center