The Heritage Foundation

Japanese Newsletter #55

August 30, 2012

August 30, 2012 | Japanese Newsletter on

共和党大会の現場から

今、私は、フロリダ州タンパで行われている共和党大会に来ている。

月曜日はハリケーン・アイザックの影響で共和党大会の公式行事はすべて延期になったが、タンパに続々と到着する各州の代表委員たちは、4年に一度の政治的お祭りの現場にいられることに幸せそうだ。

そして、火曜日7時党大会の花形イベントが始まり、初日は、予想以上の盛り上がりだった。

初日のメインスピーカーは、アン・ロムニー夫人とニュージャージー州のクリス・クリスティ知事だ。

しかも、二人の演説が火曜日のトップ2だった。

アン・ロムニー夫人はオレンジがかった鮮やかな赤いワンピースで登場した。ブランドは、ミシェル・オバマ夫人の前のファースト・レディ御用達と言われたオスカー・デラレンタだ。しかも、共和党の赤。今でも共和党で最も人気のあるレーガン大統領の妻ナンシーの好きな色もそういえば赤だった。

最初、アン夫人は緊張した面持ちであったが、演説が進につれ聴衆のリズムをつかんだ。この日、アン夫人が「誰が将来を恐れながら5人の息子と育てられるの?と言ったとき、会場は「ノー」と声を揃えた。合計4回も会場全員に「ノー」と合唱させた。この日、会場と自然と一体化した講演は、アンだけだと言ってもよいだろう。

アンは「今晩、私は愛について語ります」と語ったとように、ロムニーとの愛、そしてアメリカの女性たちへのメッセージを込めて母と娘の愛について語った。

そして最後は、「彼は失敗しない」としめ、エリート臭いっぱいで遠い人に見える夫ロムニーの人間性を語ることに成功した。

アメリカのメディアはこぞって、アン夫人の演説の成功を報じていたほどだ。

そして、クリス・クリスティ知事。太目の体を大きく揺らしながらの演説は、一瞬で観客を魅了する。この日、ジョークを交えて演説をしたのは彼だけだった。

「今晩」から共和党は結束して選挙にあたろう、というメッセージのくだりでは「今晩」で最後に韻を踏む文章を3回繰り返して、会場を盛り上げる。

最後は「みなさん、起立してください」と全員を起立させ、ミット・ロムニーを勝利させようとしめた。

会場は熱狂的に拍手する。

CNNは、会場に座るロムニーが興奮して少し涙ぐんでいる映像を流し、「クリスティー知事の演説を聞いて、ロムニーは本当の大統領候補になった」と報道していた。

会場にいると、そう言いたくなるほど、最高に盛り上がっていた。

About the Author

Kumi Yokoe, Ph.D. Senior Visiting Fellow, Japan
Asian Studies Center